参加社の想い
ジャガーランドローバー三島
宮澤久哉氏

 

 LAND ROVER CHEERS 70は、正規ディーラーから、歴代の車種を扱う専門ショップ工場まで、国内でランドローバーを取り扱う有名店舗が一斉に集まり、参加されるランドローバーオーナーさん達と共に70周年を祝います。その中の一社、正規ディーラーであるジャガーランドローバー三島の宮澤久哉氏を訪問しました。
 

「LAND ROVERという本物のクルマ作りをするメーカーに、23歳で僕は出会えたんだ。
以来20年以上が過ぎたけど、それがなければここまで夢中に仕事して来なかったなあ」

 

 そう自分の仕事人生を表現する宮澤氏に、今回のイベントとランドローバーへの想いを語ってもらいました。


>>> LAND ROVER CHEERS 70では、現行から歴代モデルのオーナーまで幅広いファンが集まりますね。

 「70周年祝いの乾杯をするために、全国から多くのファンが集まるっていうのは、とても素敵なことじゃないですか!
 好き同士が集まれたら最高だし、このイベントでは、古いモデルから現行モデルまでいろんな車が見られるわけです。例えば現行車のオーナーがクラシックに出会うのも素敵だし、その逆に新しいのが良いなあと新車に乗りかえるきっかけになってもいい。このイベントが、そういう橋渡しの機会になってくれてもいいなあと。

 昔と今ではランドローバーの日常的な乗り方も少しずつ変わってきました。最近のヴェラールやイヴォーグが好きな人でも、昔ながらのランドローバー好きでも、好きな気持ちが同じだから一緒に楽しめるんだと思います。どのブランドでもあるじゃないですか? 昔のフェラーリがいいとか、ポルシェがいいとかね。でもその『このブランドが好き』っていう気持ちが大切なんだと思います」。

完全ノーマルのディスカバリーの試乗車に惚れたんです。

>>> 宮澤さん自身がランドローバーを好きになったきっかけは?

 「20年以上前になるけど、それまでの車に対する価値観を完全に変えられましたね。
 この業界に入った23才頃の僕は、スポーツカーが大好き。当時はマツダのRX-7に乗っていて『ロータリーエンジン最高! マニュアルミッション最高!』っていう具合でした。
当然サーキットや峠をガンガン走ってましたけど、ノーマルじゃ乗らないわけですよ。スポーツカーですから足周り変えて、車高調入れて、キャリパー変えて、など…。『チューニングしなきゃ車好きじゃない』ぐらい思ってましたね。
 

そんなスポーツカー好きが、ランドローバー業界へ
「ディスカバリー1 TDIのノーマル車との出会いは衝撃的でした。」

 
 入社して間もない頃、伊豆のモビリティーパークでローバージャパン主催の走行イベントがあって上司に連れて行かれたんです。当時、スポーツカー好きの僕には全く興味のない「ディーゼル! オートマ! 四駆!」のディスカバリーの試乗車を会場まで乗っていきました。するとそのディスコが、会場のオフロードコースのモーグルやマウンドやキャンバーのどのセクションも、足周りもエンジンもひとつもチューンアップしてない状態で走っていくわけですよ。それを見てすごい衝撃を受けて、その日にディスカバリー1のTDIのエプソムグリーンを買ったんです。
 「オンロードが普通に走れて、そのままのノーマルでオフロードが走れちゃうなんてランドローバー以外ないな」とね。

工場敷地内にジャングルトラックがあるんですよ
ランドローバーは本気のクルマ作りをしてるメーカーです

 「仕事にどっぷりハマって、ランドローバーの良さをお客さんに伝えるのが楽しくて仕方ありませんでした。だからこそ結果を出すことができて、トップセールスに8年連続してなれたんですね。
 その功績で毎年UKに招待していただきましたが、UKのランドローバーの工場の中に悪路のテストコースがあるわけですよ。工場敷地内のジャングルトラックですよ。そこには開発中の車などが走っていて、その自動車作りの本気具合にも魅せられましたね。
 また面白かったのは、オートメーション工場の中でディフェンダーのラインだけは別で、おじさんたちが座って作業してたり、パーツを手で運んで来て組み付けたり作業してるんです。」

クラフトマンシップ=物作りとは何か?を教えてもらった気がします

 「ランドローバーに出会ってなかったら、ここまで仕事をしてないだろうと思います。ランドローバーという本物に出会えたからこそ、本物を見る目が養われて、車が売れない時代でも売ってこれたんだと思います。
 英国イギリスを知るようになって、ロイヤルワラントに出会って、例えばスーツでもブリティッシュスタイルやイタリアンクラシックの歴史や違いを知ったり。本物を知り、より英国にはまっていったんです。物作りというか、クラフトマンシップを教えてもらったのかな」。

ルーブル美術館に、自動車としてではなく「芸術品」として展示された時からレンジローバーのデザインの歴史は始まっています

>>> 今回のイベントではディフェンダーの前身にあたるシリーズや、2ドアのレンジローバーなどの展示も予定されていますが、レンジローバーの世界観やプレミアムSUVの中での位置付けはいかがでしょうか?

 「クラシックでも2nd、3rd、現行モデル、どの歴代モデルでも乗り手をジェントルマンに変えてしまうのがレンジローバーですね。スマートに道を譲ったりできてしまう力がありますよ。
 最近ではベントレーがベンテイガ、ロールスはカリナン、ランボルギーニはウルスと、プレミアムSUV市場に参入してきましたが、その中で今後さらにレンジローバーは評価されていく車になると思います。
 例えば、ロールスロイス VS ランドローバーでは、ブランドとしてはロールスの方が上でしょう。ベントレー VS ランドローバーでは、やはりベントレーの方が上でしょう。でも、これを車種にして考えるとどうでしょうか?
 カリナン VS レンジローバー、ベンテイガ VS レンジローバー、ウルス VS レンジローバー、走破性もそうですが「歴史とステイタス」を持ちあわせているのはレンジローバーだけです。
 また、カリナンもベンテイガも2500万円超えのプライスを付けてますが、レンジローバーはSVでも2000万円から。今後はレンジローバーのコストパフォーマンスの良さも評価されていくとも思いますし、ステイタス性も上がっていくことも期待しています。
 
 レンジローバーは、今まで以上に評価されていくでしょう。
 
 そしてレンジローバーのデザイン。
個人の好みもありますが、一番格好良く美しいと思いませんか?
例えば、ポルシェとランドローバー、ブランド価値はポルシェの方が上だろうけど、カイエンとレンジローバーならレンジの方が上でしょ。あれでカイエンが格好良かったら負けますよ。
 クラシックレンジローバーがルーブル美術館に、自動車としてではなく芸術品として展示された時からレンジローバーのデザインの歴史は始まってます。それが現行車に至るまで、継承されて来ているのです。
 70周年という節目で、ランドローバーが世界に対して提示してきた、そして刻んできた価値を振り返ってみるのも面白いかもしれません。